SHIMATORIファイル

Floatさん訪問記:アロマをとりいれた暮らしのすすめ インタビュー編

天然精油にこだわり、⽇常にアロマテラピーを取り⼊れやすいアイテムを制作している、⽶⼦市のFloatさん。
SHIMATORIでも、店頭・オンラインショップともに根強いファンがたくさんいらっしゃいます。

今回は、大山町にあるFloatさんのアトリエにスタッフが訪問。
特集記事後半では、アトリエを大山町に移したきっかけや、商品開発の際のエピソードなどをご紹介します。

◆アトリエを大山に。きっかけとめぐりあわせ

今回お邪魔した、大山町のアトリエ。
高台で見晴らしがよく、桜並木も近く、夏にはホタルも見られるんだそうです。

インテリアは、牧野さんが旅先で気に入って買い付けたものが並んでいました。

レトロな雰囲気がかわいらしい蒸留器。
細部にいたるまで、牧野さんのこだわりが詰まった空間でした。

アロマの瓶がずらり。ここからFloatさんの製品が生まれていきます。

――アトリエを米子から大山に移されましたが、何かきっかけがあったのでしょうか?
「自宅をアトリエとして使っていたのですが、手狭になってきて……1か所で仕事ができる場所を探していたんです。
主人の実家が近いこともあり、もともと通りがかるたびに気になっていた場所でした。
この家を買ったのは、7年前。13年くらい空き家になっており、処分されようとしていた物件でした。この広さと見晴らしのよさが気に入って、アトリエとして使っていくことにしました。
入居時は純和風建築だったものを、DIYで少しずつ改装しました。
タイミングよく建て壊しの物件から資材をもらえたりして、色々なことがうまく回ったんです。
家族も、資材の声掛けや改装作業を手伝ってくれました。」

――実際にアトリエとして使いはじめたのは、いつ頃からですか?
「ここ3~4年くらいです。
3年くらい前から、仕事を手伝ってくれる人を探していたら、パソコンが得意な人がみつかり、ホームページもリニューアルできました。」

――絶妙なタイミングで、全てがうまく回ったんですね!
「コロナ渦で(卸先の)お店が閉まってしまっていたときも、スタッフが『通販しませんか?』と言ってくれて、すぐに期間限定でネット通販をはじめることができました。
このアトリエから商品を発送していますが、自分が思うよりたくさんの人に商品を手に取ってもらえて本当にうれしいです。」

◆自分のことを好きじゃないと、他人は想えない。日々の心構えの変化

――Floatさんのアイテムは県外のお客様のお買い上げや、リピーターの方もすごく多いです。
「そういった、リピーターの方が多くいるのはなんでだろうと思って……。
昔は、自分のことがあまり好きではなくて、自信もなかったんです。
でも、“自分のことを好きでいることが一番”だと気づきました。
自分を信じてあげれない人が、他人のことなんて想えないし、もっと先につながっていかない気がして……まずは自分だな、と思うようになりました。
精油によって、“自己受容”と捉えられる香りもあって、植物にもエネルギー・スピリットがこめられているんです。

人も物も植物も大元はスピリットなので、どこに響かせていくかで変わるというとらえ方をするようになりました。それが、自分に一番合う考え方だなと気づきました。
自分の中で我慢してしまっている部分を癒してあげるという考え方が、アロマとチャクラ、占星術を結びつける考え方につながりました。
自ずと自分が求める香りが見つかりやすいような気がします。
香りの波動は、自分の心地いいところに引き上げてくれます。」

――今回、チャクラにあてはめた香りのワークショップを体験しましたが、チェックシートの中でも「他人の目が気になる」という部分を直したいなと思いました。
「周りの人の目なんて、なんでもないけんね(笑)
自分にOKを出してあげないと。
これからは、自分の軸が大切なんだなと感じています。」

――「自分にOKを出してあげる、自分を好きになる」というのも、今回のワークショップで印象的な言葉でした。
「何年か前に、自分の子供に“自分のこと好き?”と聞いたら、“めっちゃ好き!” “好きすぎて困る”と返ってきて、自分の子育てはこれでいいのかもしれないと感じました。
自分を信じてあげられる方が、素直に物事をきちんと受け取れて、人生きっと得なんです。
子どもにも、たくさん教えられました。」

◆アイテムのネーミングはどこから?経験とインスピレーションのバランス

――商品のネーミングが毎回素敵だなと感じますが、香りの調合や名前はどのように考えていらっしゃいますか?
「イベントに向けてのアイテムは自分の中のブームから、定番のアイテムはこれまでの経験から調合を考えることが多いです。

ロールオン“サンライト”は高知の生姜の精油をつかっているんですが、がすごく良い香りで。なかなか蒸留ができない貴重なものなんです。
太陽を表す柑橘にスパイシーな生姜が加わり輝く太陽のイメージで“サンライト”と名前をつけました。後押ししてくれるような香りです。

ロールオン“スパーク”は、ハナレグミの曲からとっています。
商品が手に取ってもらえるようになった時期で、仕事がひとつひとつ形になりだして、私生活も充実していて、幸せで満ち溢れていたのを思い出します。
下から炭酸にみたいに湧き出てきて、どんどん何でもできる気がしていて、だけどなんだか不安もあって……。
炭酸の湧き出る感じだけではなく、泡が消える切なさもイメージしてつけました。」

「精油のプロフィールから、名前をつけることもあります。
ヘアワックス“抱擁”は、ラベンダー、カモミールが入っています。子供でも使える優しい精油です。
大事な人を抱きしめるイメージで“抱擁”とつけました。
カモミールが強すぎると苦手に感じる人が多いので、これまでの経験から調合を調節しています。
たくさんの人に施術をしてきたので、経験から“これくらいの割合だと心地いいのかな”、“この香りを組み合わせたら心地よく感じてもらえるだろうな”といったところが想像できるんです。
対面で表情も見ることができたので、そこでの経験がいきています。
なので、どの香りもまんべんなく手に取ってもらえていると思います。」

◆パッケージデザインに込められた思い

――Floatさんの製品は、パッケージも素敵です。プレゼントしたくなるようなパッケージですよね。
「パッケージを考えるのも好きです。
置いておいても邪魔にならない、シンプルなデザインにしています。自分でデザインすることも多いですが、デザイナーさんに依頼した際も、自分が思っている以上のものが返ってくることが多いです。頭の中が見られている感覚です。
雑談3~4時間、打ち合わせが10分程度ということも多くて(笑)
でも、雑談の中でお互いの雰囲気や好みがわかるので、細かい注文はつけないことが多いです。自分の思いをくみ取ってくれる人が周りにいるのもありがたいです。
コラボやオリジナルを作る際も、いつもそんな感じです。」

――デザインのオーダーは、どのようにされているのですか?
「男の人にも手に取ってもらえるようなデザインを心がけています。
定番アイテムは、“森と私と”シリーズと並べてもおかしくないようにラベルの色を合わせてもらって、男の人にも手に取りやすいデザインにしてもらいました。
最近は男の人も、香水のワークショップにも結構来てくれて、性別は関係ないんだと思いました。
今のハンドソープの香りも、ユニセックスな香りを意識してローズマリーやシダーウッドを入れています。」

長年の経験の中で、新しい考え方もとりいれて、多くの人によりそったアイテムを作り続ける牧野さん。
アイテムの魅力はもちろん、牧野さんご自身の考え方や人によりそう気持ちが、多くの人から支持されるプロダクト作りにつながっていることを実感するインタビューでした。

SHIMATORIオンラインショップにてFloatさんの商品を販売中です。
商品一覧はこちらから!

Floatさんホームページ
https://www.float.jpn.com/

Instagram @float2003
https://www.instagram.com/float2003/

ワークショップ体験記はこちら

関連記事

PAGE TOP