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タケダワイナリー サン・スフル

「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る。」とはよく言いますが、本当にあっという間に時間が流れていきますね。
毎日が慌ただしく過ぎていくこの季節、ゆっくりと温泉旅行でも楽しみたいものです。

温泉と言えば、やっぱり日本酒なイメージですが、東北の温泉地・蔵王連峰の麓には、愛好家の多いワインの産地があるんです!

タケダワイナリーさんは、全国のワイン愛好家やソムリエからも愛されているワイナリーで、
1920年開園以来、「良いワインは良いブドウから」をモットーに、ワインを造っていらっしゃいます。
ぶどう栽培から、手摘みの収穫、醸造、樽熟、瓶詰め、そして出荷まで、すべてを自社で行われています。
キジとブドウのロゴマークが素敵なのですが、このマークにもしっかりと意味が込められているそうです。
タケダワイナリーさんのワイン畑にはキジ沢山住んでいるのですが、キジは、とても環境汚染に敏感な動物で、住む場所を選ぶんだそうです。
そこから「キジも生育できる良い環境を守りながら、ブドウを作っていかなければいけない」
これを忘れないように、とロゴマークにされたのだとか。
ワイン畑にキジがいるという事がまずほのぼのしますが、ブドウ作りへの熱い思いも感じられる素敵なエピソードですよね。

今回はそんなタケダワイナリーさんの「サン・スフルシリーズ」の白と赤をご紹介いたします。
サン・スフル(Sans Soufre)とはフランス語で「酸化防止剤(亜硫酸)を使っていない」という意味です。
その名の通り、無添加、そして無濾過で造られているこのワイン、白は完熟デラウェア種を100%使用したスパークリングになっています。
発酵中のワインを瓶詰めし、瓶の中で発酵を継続させることで、酵母が生み出した炭酸ガスがワインに溶け込み、発泡します。
無濾過なので、ブドウ本来の風味がしっかりと残っています。
華やかでフレッシュな香りと飲み口、甘めですがしつこい甘さではなく後味にほんのり甘さが残る程度なので、食事と一緒でも楽しめます。

赤はベリーA種を100%使用した辛口ワイン。
こちらも瓶内でも発酵が継続されているので発泡感はありますが、微発泡です。

無濾過なので少し濁ったガーネットみたいな濃い目の赤色です。
酸味が結構ありますが、果実感がしっかりとしていて、後から渋みもくるのでスルッと飲めます。
ベリーA種は日本で改良された品種だからでしょうか、和食と良く合います。

白、赤ともにそれぞれのぶどうの美味しさがギュッと詰まった、タケダワイナリーさんのワイン。
頑張っている自分へのご褒美に、お世話になった方への贈り物に、いかがでしょうか。

TEXT:ぐちこ

タケダワイナリー サン・スフル 白(発泡)、赤(辛口) 各¥2,000(税別)

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